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新型肺炎の被害を避けるため、個人でできるコロナウイルス対策

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最終更新日:

執筆者:高荷智也

新型コロナウイルスによる新型肺炎、私たち個人がこの災厄から逃れるにはどうすればよいのでしょうか。それは、「流行が収まるまで感染しない」のひと言につきます。

※2020新型コロナウイルスによる新型肺炎の状況は日ごとに変化しています。当記事は執筆時点の最新状況を元に作成したものですので、最新情報が出ている場合はそちらを優先してください。

 今回の新型コロナウイルスの致死率が2009年の新型インフルエンザウイルス並に低いのであれば、感染したとしても「大変だった」で済みます。ところが致死率3~4%のウイルスともなれば、試しに感染してみることもできません、なにしろ感染すれば100名に数名は死ぬのです。現在の所、新型コロナウイルスに有効なワクチン、あるいは特効薬の類いはありませんから、この生命をかけた宝くじに参加しないためには、「感染しない」ことが唯一の対策と言えるのです。

最良の手段は引きこもって他人との接触を避けること

 もっともよい感染防止対策は「引きこもること」「外出しないこと」につきます。国内での人人感染が始まった現状、「他人」と「密閉空間」での「接触を避ける」ことが何よりも有効な感染防止対策です。できるだけ外出しない、外出するとしても人混みや室内を避ける、滞在するとしても最短時間にする、とにかくこれを実践するのみです。

 年金生活をしている方、職業が自宅警備員の方、フリーランスの方(私はこれです)などは実践しやすいと思われます。うっかり外食をしに行ったり、喫茶店でノマドワークをしたり、友人とカラオケに行ったり、映画を見に行ったり、ショッピングセンターに出かけたりしないようにしましょう。買物は人が少ない時間帯に手早くすませる様にして、不要な外出を極力減らしていくのがポイントです。

 …とはいえ、通勤・通学・買物、職場や学校が閉鎖されていない現状において、完全に外出をなくすことはまだできません。本当は死なないために引きこもるべきなのですが、感染が終息した後の生活を維持するため、そこまでの行動に踏み切ることができないというのが現実と思われます。この場合はどうすればよいでしょうか。

マスクは「あった方がよい」が「100%ウイルスを防げる」わけではない

飛沫感染と、飛沫核=空気感染

 新型コロナウイルスの感染方法は2つあり、ひとつは「飛沫(ひまつ)感染」、つまり咳やくしゃみです。「空中をふよふよ漂うウイルス達」には2つの形状があります。まずは「飛沫(ひまつ)」、咳やくしゃみとともに口や鼻から飛び出す、ウイルスがぎっしり詰まった水分を含む微粒子、医学的には「水分を含んだ直径5マイクロメートル以上の粒子」です。この粒子を吸い込んで感染するのが「飛沫感染」です。

 ウイルス達のもうひとつの形状は、この飛沫が乾燥して小さくなるなどして生じる「飛沫核(ひまつかく)」です。大きさは5マイクロメートル以下で、空気中を何メートルも移動することができます。この飛沫核による感染がいわゆる「空気感染」です。

マスクで防ぐことができるのは「飛沫」、ただし正面防御のみ

 さて、ドラッグストアなどで売っている「普通のマスク」は、目の細かさが5マイクロメートル程度ですので、大きさが5マイクロメートルより大きい「飛沫」を、フィルターを通じて受けるのであれば、ある程度防御することが可能です。しかしマスクの目よりも小さな飛沫(厳密には飛沫核)をブロックすることはできませんし、マスクと顔の間には隙間が空いていますので、ここから飛沫が入り込んでくれば意味がありません。

 またウイルスは目や鼻だけでなく眼球などの粘膜からも侵入しますので、「お医者さんがつけている全身防護服+ゴーグル+隙間を完全に塞げる高性能マスク」をつけなければ、完全な感染防止はできないのです。

「飛沫核感染」「空気感染」のニュースに注意する!

 現在の所、新型コロナウイルスの感染は「飛沫」感染に限られているそうです。これが変化して、「飛沫核」による空気感染が生じるようになると、感染者は爆発的に増加します。なにしろマスクのフィルターより飛沫核の方が小さいのですから、してもしなくても同じという状態になるためです。ニュースや報道で「飛沫核感染・空気感染」の言葉が出はじめたら、本気で外出を避けるようにしてください(その時点で手遅れになりつつあるのですが…)。

 なお、感染者の咳やくしゃみを防ぐことができれば、飛沫の拡散をあるていど防止することができますので、”普通の”スクは「感染しない」ための効果は限定的ですが、「感染をさせない」ために装着させる意味は大きいのです。ドラッグストアでマスクが手に入らなくても、「つけてもつけなくても変わらない」ですので、悲観しないようにしましょう。一方、職場や学校、全員がマスクを着用すれば、全体で見た感染率を下げることができますので、他人にマスクをプレゼントするのは有効です。

手洗いはしないよりはまし、うがいは効果無し

手洗いを徹底し、口・鼻・目を触らないようにする

 新型コロナウイルス、もうひとつの感染方法が手指を通じた「接触感染」です。感染者の飛沫が、ドアノブ、スイッチ、ボタン、手すりなどを経由して手に付着し、口・鼻・目を触った際に感染、といった具合です。そのためこまめな手洗いを行い、手を通じた感染ルートを潰すことが大変有効です。

 またコロナウイルスはアルコール、または次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸水で破壊することができます。そこで人体用に、事業所の出入り口、オフィスのエントランス、トイレや給湯室などに消毒用アルコール消毒薬を設置し、これの利用促進を図ることも効果があります。

 また、ドアノブ、スイッチ、ボタン、手すり、複合機やPC周りなどの「モノ」に対する消毒は、前述のアルコール除菌剤の他、次亜塩素酸ナトリウム(濃度100ppm:0.1%)や、次亜塩素酸水も有効です。希釈したものをスプレーボトルなどに入れておき、モノの消毒ができるようにしておくとよいでしょう。次亜塩素酸ナトリウム・次亜塩素酸水についてはこちらでもまとめています→「衛生管理(殺菌消毒・除菌消臭)グッズ

うがいがコロナウイルスに効く科学的根拠はない

 風邪防止にはウガイ…と昔からよく言われますが、実はうがいによる感染防止効果にはエビデンス(科学的根拠)がなく、厚生労働省や政府の「新型コロナウイルス感染予防」の方法にも、紹介されていません。「新型コロナウイルス感染症ヤバイよ!」という家庭内啓蒙活動には効果がありますので、そうした意味で設置することは有効です。

食事・睡眠は有効

 新型コロナウイルスに対して有効なワクチンがまだ存在しない現状、ウイルスを体内でブロックする手段は体内の「免疫」に頼るしかありません。ウイルスを攻撃するキラーT細胞の働き、また体内で生成する抗体による働きで、ウイルスと戦うことになるわけです。これら免疫細胞が強力に働くためには、なによりも十分な睡眠・栄養バランスの取れた食事が不可欠です。外出を控えて、家の中でゆっくりする、というのが有効な対策と言えます。

 体内免疫について、引きこもりながら楽しく学びたい場合は、清水茜先生の「はたらく細胞」がおすすめです。アニメ版も分かりやすくて面白いので、AmazonPrimeやU-NEXTなどで引きこもりつつ見るのがよいでしょう。キラーT細胞って強いんだな…とよく理解できます。

 また、新型ウイルスって感染症なの?そもそも感染症ってなんなの?細菌とウイルスってなにがちがうの?などなど基本的なことを学びたい場合は、「絵でわかる感染症」がおすすめです。といっても大部分は文字なので、イイ感じの挿絵が超多い読みやすい教科書だと思うと適切ですね。

まとめます

外出しなくてもよい方

  • できるだけ自宅に引きこもり、他人と接触するのを避ける。
  • 買物は、人の少ない時間帯に、手早くまとめ買いをして、回数と滞在時間を減らすようにする。
  • 飲食店や娯楽施設の利用、電車やバスへの乗車をできるだけ控える。
  • 美味しい物を食べて、室内で楽しいことをして、たくさん寝て体力をつける。

仕事や学校で外出が必要な方

  • 勤務形態的に可能であれば、「在宅ワーク」「時差出勤」「直行直帰」で出勤を減らす。
  • 難しい場合は、せめてマスク着用・休憩のたびに手洗い、できるだけ口・鼻・目を触らない。
  • みんなにマスクをお裾分けして飛沫の感染を減らし、可能な範囲で距離を取る。
  • 加湿器があれば全力運転(ウイルスは乾燥が大好き☆)
  • こまめに換気をしてウイルスを屋外へ排出!
  • 早く家を出て混雑した電車を避ける、可能なら徒歩・自転車・自動車通勤にする。

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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